Ritaマーケティング / 誕生の物語
比叡山の麓、近江から。
何百年も受け継がれてきた「人を大切にする商い」の知恵と、
現代のマーケティングをつなぐ。
利他を、商いの力に。
比叡山で学んだ、「一隅を照らす」。
近江商人が遺した、「三方よし」。
そして、3歳からボールを追い続けてきたラグビーで学んだ、「いつでも、誰にでも、最高のパスを送る」。
振り返れば、私の人生の根っこにあるものは、
すべて同じ方向を向いていました。
自分の力を、誰かのために使うこと。
そして経営者となり、現場で試行錯誤を重ねる中で、もう一つの現実を知りました。
本当に大切にしたい人を守り続けるには、商いを続ける力が必要だということ。
その二つを分けず、一つにつなぐために。
この近江の地から、Ritaマーケティングは生まれました。
優しい人ほど、なぜ経営で苦しむのか。
私はこれまで、全国のエステサロン、治療院、整骨院、整体院、美容室など、多くの店舗経営者の方々と向き合ってきました。
皆さん、本当に勉強熱心です。施術の技術を磨き、新しい知識を学び、お客様の身体や心が少しでも良くなるように、自分の時間もお金も惜しまない。
その根底にはいつも、「目の前のお客様を、もっと良くしてあげたい」という想いがあります。私は、そんな方々が本当に好きです。
でも、経営の話になると、少し表情が変わる。
集客は手探り。価格は周りを見ながら決める。売上は何となく分かるけれど、利益になると急に難しく感じる。SNSもやった方がいいと思うけれど、何を発信すればいいのか分からない。
そして、本当に良い技術や商品があっても、
「売り込みだと思われたくない。」
「お金儲けだと思われたくない。」
そんな想いから、伝えること自体をためらってしまう。
技術については何年も学んできたのに、経営者になったその日から必要になる「商い」は、誰にも教わっていない。そんな方を、何人も見てきました。
ネットを開けば、「これをすれば売れる」「月商◯◯万円」という言葉が溢れています。すべてが間違っているわけではありません。でも、「こんなやり方、私のやりたいことと違う」と感じている方も多い。
誠実で、優しくて、お客様のことを本気で考えている人ほど、安売りや過労の中で疲弊していく。
私はずっと思っていました。
ほんまにええもんを届けている人が、
なんで報われへんのやろう。
その違和感が、Ritaの出発点です。

比叡山と近江商人が教えてくれた、商いの芯。
私自身も、経営者になって初めて知ったことがあります。
想いだけでは、会社は続かない。
お客様を大切にしたくても、売上がなければ続けられない。スタッフを守りたくても、利益がなければ守れない。会社そのものがなくなってしまえば、どれだけ良い想いがあっても、届け続けることはできません。
一方で、売上さえ上がればいい、利益が出ればいい、という経営にも、ずっと違和感がありました。
人を大切にすることと、利益を残すことは、
本当に反対なのだろうか。
その答えの一つは、私のすぐ近くにありました。
三方よし。
売り手よし。買い手よし。世間よし。
自分だけが儲かればいいのではない。お客様が良くなる。自分たちも健やかに続いていく。そして地域や社会にも良い循環が残る。
何百年も前から、利益と利他を分けずに商いをしてきた人たちが、この近江にいました。
そしてもう一つ、私の生き方の根底には、比叡山での学びがあります。
一隅を照らす。
大きなことを語る前に、まず、自分がいる場所を照らす。
目の前の一人を大切にする。家族を大切にする。仲間を大切にする。お客様を大切にする。
自分が与えられた場所で、自分の力を誰かのために使う。
近江商人の「三方よし」と、比叡山の「一隅を照らす」。この二つが自分の中でつながったとき、ある考えがはっきりしました。
利他とマーケティングは、
本来、同じ方向を向いている。
マーケティングとは、
「売る技術」ではなく「届ける技術」。
マーケティングというと、広告、SNS、集客、セールス。そんなテクニックを想像するかもしれません。
でも、本質はもっと前にあります。
相手を知る。何に困っているのかを理解する。何を望んでいるのかを想像する。必要な価値をつくる。必要な人に、必要な形で届ける。そして、一度結んだご縁を大切に育てていく。
突き詰めれば、「どう売るか」ではなく、「どう人を大切にするか」。
だからRitaでは、マーケティングとは、利他を現実の商いとして形にするための技術だと考えています。
そして、それはラグビーでも同じでした。
私は3歳の頃からラグビーを続けてきました。ポジションは、スクラムハーフ。
密集の中からボールを拾い、一瞬で状況を判断して、仲間へパスを送る。
スクラムハーフの仕事は、自分が一番目立つことではありません。自分がトライを取ることでもない。
受け取る仲間が、一番走りやすい場所へ。一番次のプレーにつながる場所へ。高さも、速さも、タイミングも考えて、ボールを届ける。
私がずっと大切にしてきたのは、これでした。
いつでも、誰にでも、
最高のパスを送る。
考えてみれば、マーケティングも同じです。
こちらが売りたいものを、一方的に投げるのではない。相手を見て、相手を知り、相手が受け取りやすい形にして、必要なタイミングで届ける。
マーケティングとは、お客様に「最高のパス」を送ること。私にとっては、そういう感覚です。
だから、その商品やサービスが本当にお客様の役に立つと確信しているなら、「売り込みだと思われるかもしれないから」と何も伝えないことが、必ずしも優しさだとは思いません。
「売らない」と「売れない」は、違います。
大切なのは、売るか売らないかではありません。この人にとって、本当に必要なのか。そこまで考えたかどうかです。
利益は、大切な人を大切にし続けるための力。
だからRitaは、「優しければいい」「想いがあればいい」とも考えません。
お客様を大切にし続けたいなら、適正な利益を残す必要があります。
スタッフを守りたいなら、強い会社をつくらなければならない。
家族を大切にしたいなら、経営者自身の生活も豊かにする必要があります。
利益は、利他と反対にあるものではない。
利益とは、
大切な人を大切にし続けるための力。
善意だけでも続かない。数字だけでも続かない。
だから、その両方を学べる場所をつくりたかった。
だから、Ritaはテクニックだけから始めません。
Instagram。広告。AI。セールストーク。
もちろん、全部学びます。
でも、その前に。
「何のために、この仕事をしているのか。」
「誰を大切にしたいのか。」
「自分は何者なのか。」
そこから始める。その考え方を整理したものが、R・I・T・A です。
- R|根
- 何のために生き、何のために商うのか。
- I|軸
- 私は何者で、誰のために何をするのか。
- T|戦略
- その価値を、必要な人へどう届けるのか。
- A|行動
- 学んだことを、どう現実に変えるのか。
根を持ち、軸を定め、技を磨き、行動する。
想いを、続く商いに変えていく。そのための学びが、Ritaです。
近江から、新しい「三方よし」を。
Ritaが近江から生まれることには、意味があります。
この土地には、目先の売上ではなく、信用を積み重ね、ご縁を大切にし、社会との関係を大切にしながら、何代にもわたって商いを続けてきた人たちがいました。
いまは、お客様との関係を長く続けること。信頼を積み重ねること。さまざまな言葉で語られます。でも、その根っこにあるものは、近江商人が何百年も前から大切にしてきた三方よしなのかもしれません。
Ritaは、昔に戻りたいわけではありません。
SNSも使います。広告も使います。AIも使います。最新のテクノロジーも、どんどん使います。
ただし、その中心にいるのは、いつの時代も、人。
変わり続ける技術と、何百年も変わらない商いの本質をつなぐ。
それが、Ritaマーケティングです。
お客様よし。お店よし。世間よし。
スタッフよし。家族よし。次の世代よし。
そして、自分自身もよし。
誰か一人を犠牲にして成り立つのではなく、関わる人が少しずつ豊かになっていく商いを増やしたい。
そして、どれだけAIが進んでも。どれだけマーケティングの技術が変わっても。最後にはきっと、ここに戻ってくると思っています。
やっぱ、人なんですね。
大切な人を、大切にし続けるために。
利他を、商いの力に。
比叡山の「一隅を照らす」。
近江商人の「三方よし」。
ラグビーで学んだ「最高のパス」。
そして、現代のマーケティング。
何百年も変わらない商いの本質を、
これからの経営へ。
比叡山の麓、近江から。
Ritaマーケティング。